Tuesday, April 18, 2017

Dubai Creek 3



先週末、
Art Dubai を見に行った。
約3,000点の世界中からの、絵画が並ぶ。
韓国の画家のシマウマの絵。もし、大きな家に住む機会があれば、あんなのが
玄関とかにあると、いいかもとおもったりした。

日本の書家の展示のところで、ちょっとだけ、不思議な気持ちになった。
その書家のかわりに、スタッフらしき人が声をかけてきた。
この先生は、とても有名な方で、
明日、デモンストレーションの予定がはいっております。
この先生は、生涯を通して、1枚も作品を売られたことはなく、世界親善のためだけに、つくされております。と言う。
1枚も作品を売られたことがありませんで、のところが
何度も強調されるので、不思議におもった。

ということは、作品を売るというのは、悪であるようにきこえるからだ。
うちの先生は、世界平和を願うことに生涯をかけておりますので、
作品を売るなんてそんな邪悪なことはしませんです、のように、聞こえてしかたがなかった。

作品を売ることと、絵を描いたり書をかいたりする技術を売ることと
何の違いがあるのだろう。
ひとになにかを教えたりするレベルにいたるまでは、
それなりの時間とエネルギーをつかっている。
材料費だってばかにならない。
そこで、教えて、それをビジネスとすることが正当ではないという考え方は
受け入れられないものがある。
もっと、自信をもっていいのではないか。
技術だけではなく、
何かを続けることの大切さを教えることにつながる。
などと、ここでは、えらそうなことを言っているわたしも、
実は、なかなか自分のやっていることに
チャージを正当にできないでいるのだけれど。

わたしは絵の世界で、まだまだだ。先は、遠い。
才能があるともおもわない。
ただ、
続けるのも、才能のうちだとおもっているだけ。
自分が体験してきたことを伝授することは、楽しいものだ。



出来れば、あの先生に会いたかった。








No comments:

Post a Comment